日常記録
2017-02-12


「この世界の片隅に」 と、いう映画を見てきた・・・

前情報を入れてなかったので誘われるがままに見たが
本編前の予告映像を何処かで見た記憶があった・・・

舞台は昭和初期の広島・・・

これだけでイヤな予感がする・・・

絵柄だけ見るとほのぼの系かと思っていたのだが
時代が進むに連れてだんだん雲行きが怪しくなってきた

広島の町並み、程なくして登場した軍艦の描写
時代考証がいやに凝っている・・・

やがて主人公は結婚し、舞台は呉に移った
当時の呉は超重要軍事拠点、もちろん攻撃された

まったく知識を入れてなかったので結末はわからない

この時代を描写した超有名作品が2つあるが
そのような結末だけは見たくなかった

不安がドンドン加速する中
主人公の周りに不幸が押し寄せてくる

そして運命の日、主人公がその瞬間どこにいるのか

広島に帰るようなことを言っていたが
その瞬間は呉に留まっていた

終戦を迎え、家族も帰ってきた
これからは荒廃した日本で生きていかねばならない


見終わった感想としては
これは戦争の悲惨さを訴えた映画ではないと思った

たまたまその時代に生まれ
それでも力強く行きていくしかない

そんな主人公の人生を描いた映画だった

戦争映画は好きだ・・・と、言ったら語弊があるが
ドキュメンタリーや史実をベースにしたドラマはまだしも
ことさらに不幸や悲惨さを押し出した映画は好きじゃない

あくまで歴史の一部として純粋に見てみたいだけだ

スタッフロールが流れている時に
何処で見たか明確に思い出した

当時の広島を徹底的に取材して
アニメとして再現するというニュースを見た事があったのだ

どうりで絵柄の割に描写が緻密なわけだ・・・

主役の人は声優ではなかったが
脇はしっかり声優で固めてあったので違和感は少なかった

自分からは決して見に行くことのない映画だろう
自前情報を入れていなかったのも良かった

あまり賛美すると時代の性質上
どうしても政治色が強くなってしまうので

素直に「良かった」という感想だけにとどめておく
[日常記録]

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